[ フランス / モンサンミッシェルの夜景 ホテルから撮影 ]
この間、ウェルナー少年少女合唱団の団便りを諸冨善美先生にお見せしたところ、「この団便りを他のみなさんにも読んで欲しいですね。」と、おっしゃっていましたので、ここに掲載したいと思います。
団便りは、子供達と保護者の皆様への僕からのメッセージなのですが、文章としては、小学生には少し難しいと思いますが、成長した時期に再読してもらえば幸いかと思います。
下記は、第三号団便りより原文のままです。
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― 礼儀、礼節からあなたの幸福を摑みなさい ―
晩秋の夕べのコンサートが無事に終了しました。会場の人たちは、君たちに大満足でした。「とても素晴らしかった」と、かなり評判になりました。
お陰で、僕は 〝光陽台で大切な人〟 と言う、話も出ました。(笑)
でも、コンサート後の塾の集中講義で塾生全員をひどく、ど叱ったのを、そこに居合わせた塾生は承知のことです。
色々なところで大人を叱ることはありますが、あんなにきつく叱ったことは滅多にありません。
僕の命が縮まるくらいのエネルギーを使いました。愛しているからこそ叱っているのです。
どうでもいい人は、「はい、さようなら」でおしまいです。叱る時は、その本人を叱っているのではなく、そうした行為を叱っているのですから、全員に知って欲しいことですし、各自、自分の事と思って欲しい。
今回、そうした礼儀や礼節の問題が露呈したお陰でウェルナー少年少女合唱団を設立したのは、大正解です。諸冨先生の存在あっての開かれた世界です。
今回の問題は次の通りです。
① 皆の信頼を失う行動はしない。
② 指導者に対する礼儀
③ 人の演奏に耳を傾ける
①は、団体行動における規律を破り、それが人の心を踏みにじることです。
②は、途中で帰る場合は、必ず事前に指導者(諸冨先生)に伝えて帰るときはお世話になった挨拶をして帰ること。
③は、自分だけの出番だけで済ませないで、他の人の演奏も勉強として静聴する。
自分の先生の出演をきちんと聴くのは、門下生としては当たり前な姿勢です。
[ エーデルワイスの練習風景 ]
― 下を見るな、遠くを見詰めよ! ―
歌の練習で、下を見るな、遠くを見詰めよ!と、僕は歌の練習でいつも言っていますが、それは、単に合唱の練習だけではありません。
君たちの日々の生活態度を見ていても、それが言えるのです。
小学生は、目の前のゲーム遊びに熱中しますし、中学生は、試験前になって慌てて試験勉強をします。
しかし、幸福になりたいと願うなら、やはり、遠くを見詰めなければなりません。
大人は殆どの方が、目先だけになって下を向いて生きています。
しかし、君たち子供は遠い視点に立てるのです。
それが、どうも皆さんは足りないようです。
他人対しての礼儀や礼節を持つということは、相手の立場に立つ基本です。
それが、実は、他人との絆をつくるきっかけにもなるし、自分を磨くことにもなるのです。
礼儀も礼節も自然にそうした行為が出なければなりませんし、それが生きる上の智慧でもありますし、そして時間と共に習慣化されていきます。
「幸福論」を書いたアランは、礼儀や礼節の中に幸福があると言っています。
僕が、叱る目的は立派な人間になって欲しいということに尽きます。
ただそれだけです。
そしてそれは、僕も子供のように遠くの未来を見詰めて、君たちの活躍を期待しているからです。
まじかな近くの出来事ばかりにとらわれず、「自分のことを考えるな、遠くを見よ」というアランの言葉までは出来なくても、せめて、自分のことに関してだけでも良いから、遠くのビジョンをもって欲しいですね。
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と言った文面です。
このお便りを中学二年生の女の子に読んでもらいました。
そのとき、区切って読んでもらい、一つ一つを僕が解説するという手法で、理解してもらいましたが、流石に、小二、三の子は無理ですね。(笑)
でも小学生の高学年は、わかったようです。
こうした理解も読書力や人の話を聞く力も要りますし、何よりも考える力がないと駄目ですね。しかし、わからなくても周りの雰囲気と直感でわかる子もいますから、侮れませんね。(笑)
塾生の成長が楽しみです。
by 大藪光政