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一年間を振り返って。

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3月28日は、塾の終業日でした。

昨年は、終業式として確かケーキとジュースを用意しましたが、今年は多くの行事などで経費を使いすぎてお菓子だけをちょっぴり用意しただけです。

さて、今年の締めくくりはどうしたらよいかと一応思案はしました。

それで昨年と違った終わり方をしてみたいと思って、今年の締めくくりは、英語の歌「You Are My Sunshine」を最後に歌って締めくくりました。

これは、3月に入って、たった三回しかやっていませんが、みんなすぐにとてもよく覚えて、立派な合唱になりました。とても声が大きくてしっかりした歌声でした。

それこそ、塾生だけで充分な少年少女合唱団ができあがるなあ~と感心しました。

先日、「国家の品格」を書いた藤原正彦氏の本を読みました。この本は、六年前に出版されて大きな反響を呼び、とてもマスコミで話題となって、次々に「○○の品格」などとキャッチコピーが色々と出回り、書籍界での売れ筋ネーミングになったのは皆さんすでにご承知のとおりです。

私は、天邪鬼なのでそうしたときにこの本を読む気はさらさらありませんでした。しかし、息子が博士課程に在籍中に、大学に藤原正彦氏がやって来て講演をされ、とても毒舌だったと言っておりました。

そして、それから息子は猛烈に読書をし始めたのです。(年間100冊以上)そのお陰か?有名な大企業の試験に合格したのですが、その面接で、「あなたは大学に入って何故、読書をそんなにし始めたのですか?」と、聞かれたので、「藤原正彦氏から、『本を読まない奴は人間じゃない』と言われたからです。」と、答えたことで、面接官が皆、大爆笑したそうです。そのせいもあって、面接ではその話題以後面接官から、意地悪な質問は無かったそうです。

これでお分かりのとおり、親がどれだけ本を読めと言っても、子供と言うものは親の言うことを聞かないものですが、他人が言うとやはりそれなりに応えてくれるようです。

話を元に戻しますと、「国家の品格」の本の内容は、私とほぼ同意見です。一般の人が想像するような特別に国家という大げさな政治的問題を論じているのではなく、『英語が堪能な日本人が国際人なのではなく、日本の文化を大切にする日本人が、すなわち国際人である。』というところで、日本の文化に誇りをもって他国にない日本独特の情緒を大切にして生きなさいということですね。

それはとりもなおさず、言葉は文化そのものですから国語をしっかり勉強することがどれだけ大切かを知って欲しいということです。だから公立の小学校での英語教育はやめるべきだということを主張されています。

藤原正彦氏の本を読むことなく、藤原氏の考えをすでに当塾で実践しております。それが論語であったり、日本の洗練された詩を朗読させたり、読書の勧めを行っています。

ただ、最近、児童の聴力という観点から考えると、ヒアリングは早ければ早いほど良いというのが、ピアノやソルフェージュをやる場合に言えることなので、その点をどう解消したらよいものかと思案していました。そんな時、私がコーラスをやっているところで「You Are My Sunshine」を歌う機会があり、「そうだ英語の歌だ!」と思い付きました。

これだと、英語の発音とメロディーもついているから感性も養える。つまり一石二鳥だと思いました。それで、早速に試してみたら、塾生は論語や詩の朗読で耳が鍛えられていますから、あっという間に歌えるようになりました。

つまり、論語や詩の朗読が外国語の訓練に充分に成果を上げられるということが証明されたのです。

一番何よりだったのが、「You Are My Sunshine」は片想いの曲なんですが、とても楽しくそして誇らしげに歌っていたのが印象に残りました。

それは、恐らく英語の詩の意味からではなく、その曲のもつ情緒ある旋律から何かこころに響くものがあったからでしょう。それはひょっすると悲しき者に対する励ましの情を体感したからかもしれません。

by 大藪光政

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